国立市の不幸、国立市民の不幸、市民自治の不幸 ~「くにたち景観裁判」最終陳述より~
タイトルの三つの言葉は、元国立市長の上原公子さんに3120万円(+利子)もの損害賠償請求をしている裁判の結審(2013.09.19)にて当人が最終陳述したもので以下の文章から始まっています。
「この裁判の被告代理人の弁護団は、総勢40人以上の全国の弁護士からなっています。裁判ごとに傍聴席を埋めつくした市民の皆さんも、全国から駆けつけた人たちです。本日、結審を迎えるこの裁判にかかわった人たちをここまで突き動かしたのは、この裁判があってはならない不幸な裁判だからです。ここで、3つの不幸について述べることにします。」
現在の裁判の元(根拠)になっているのは、2009年5月に4人の市民が国立市を相手に提訴した「市が支払った約3,120万円の賠償金を、上原元市長に支払わせろ」という住民訴訟。原告側の要求を認めた地裁判決の結審前に、現在の佐藤市長が取り下げたため、確定したことでこの裁判(通称、くにたち景観裁判)が発生しました。
そもそも、1999年に制定された、国立市の地区計画は、たった5日間で82%の地権者の同意を集め、市民が7万人を超える署名を集め実現できたものです。地権者は大学通りの景観を守るために、自らの土地所有権の制限を強める意思を示し経済的利益より景観価値を選択しました。元市長の上原さんが扇動的行為で強引に動かしたというのは「5日間で82%」という数値からも不可能だと判断ができます。住民・地権者の方々の努力が尊重されないとしたら本当に国立市民の不幸といわざるを得ません。
12月24日午後1時15分~、東京地方裁判所7階703法廷(52席)
ついに判決の日を迎えます。ぜひ注目して、市民自治、景観を守る市民の目で判決を見守りましょう。
会では、現在署名を追加提出するため集めています。
くわしくは「くにたち大学通り景観市民の会」にて
最終意見陳述書はこちらから。(画像PDFファイル)