「まちなみ」ってなにかなぁ?と考えてみた~ 小布施珍道中

9月中旬、国立市内にお店を持つ仲間といっしょに秋の長野を旅してきました。

直前まで計画を立てることが出来ないほど、皆の条件が難しく、結局、現地集合。一緒に行くのは戸隠神社のみ、そこで順次解散という総勢9名の個性豊かな旅となりました!(別に一緒に行かなくっても良かったんじゃ? とつい思ってしまいました。)

 1日目は戸隠から宿の温泉に移動。そして翌日は何の計画も立ててなかったので、長野駅に向かう電車の中で行き先を決めることに・・・

老舗の和菓子店

「小布施はどう?」
「何があるの?」
「栗!」
「善光寺でそば食べたいっ」
「・・・・じゃあ、昼は小布施で栗おこわ、夕方帰る直前に善光寺で蕎麦は?」
ってな訳で小布施町へ。 

1時間に3本の電車。
小さな駅の脇には観光案内所。
入っていくと、すでに1組の観光客が説明を受けているところでしたが、すぐに、1人の男性がにこやかに迎えてくれます。
説明の終わりに、「ちょっと歩きますけどね。まちなみを楽しんでください。」と送り出されました。

観光案内で熱心に説明してもらったおぶせのパンフレット~所要時間によって親切に案内してくれる

駅から美術館・ギャラリー、お店が並ぶ中心エリアまでの450mは、歩道は広く落ち着いたやさしい色合いです。 ところどころに栗の木を埋め込み、“栗のまち”をアピールしています。
平日の昼間にもかかわらず、蔵風のつくりにそろえた街並みの小さな商店街はあふれんばかりの観光客でした。
栗おこわをいただいたときに配膳をしていた若い女性が、 「道のお花は住民の方たちがボランティアでお世話してくださるんです。」と、まちへの愛情がいっぱいの表情で話してくれました。

「まち全体で“まちなみ”を守っているんですよ!」

帰宅後、小布施町のホームページから、住民の方たちの「外はみんなのもの」という理念が自然に醸成されて来た、という言葉を見つけました。なるほど、まち全体で“おもてなし”をしていただいた感覚が心地よく残ったのを覚えています。

 今、国立市では駅高架化事業が終結するタイミングにあわせ、駅周辺のまちづくりが正念場に差し掛かっています。
「まちづくり」について何年も話し合ってきた市民の意見はどうなるのか?
小布施町のよう観光地ではありませんが、国立を訪れた人たちが、まちを歩いてくれるだろうか?
国立で生活するひとや働くひとが「愛しい」と想えるまちに向かっているのだろうか?
そんなことを考える刺激をもらった“まち”でした。