緑の基本計画を無視した、樹木の伐採に異議あり!

市民からの要望を受け、昨日国立ネットとして下記の要望書を緊急に提出してきました!

市内の樹木伐採に歯止めをかけ、人と自然が共生するまちづくりへの
 実行力の強化を求める緊急要望

  過日、一橋大学西キャンパス北側にあった邸宅(1-17)が取り壊されました。そこには、一橋大学に連なる雑木林と見事な屋敷林が残っていましたが、先週、アカマツなどの高木がほぼ一斉に伐採され、更地化されました。数百年の成長と思える樹木を一瞬で失ってしまった驚きと後悔の声が、幾人もの近隣住民、また他地域の市民から寄せられています。
    市民の方が今般の樹木伐採に関して市に問い合わせたところ、担当者からは「知らなかった」という返答が繰り返されたとのこと。生活者ネット市議が、都市計画課指導係に急ぎヒアリングをしたところ、「都市景観形成条例」に基づく「届け出」が未だ出されておらず、不動産業者に提出を求めたとの、消極的な答えが返ってきました。

   国立市は先駆的な「景観形成条例」による届け出制度を設けています。にもかかわらず、それを活かせていない現実に、私たちは落胆と憤りを感じずにはいられません。

     国立市の北側市街地において、まとまった緑といえば一橋大学しかなく、また、国立市の緑被率は、26市で下から2番目の23.4%です。35%を目標としながら、現状では、国立市の緑化保全と推進における積極性と実行力は、市民の信頼に足るものになっていません。

     今回のことを通して、国立市として何ができたか、何をすべきだったか、届け出制度の徹底はどのようにすれば今後できるのかなど、反省と総括を求めます。また、緑化減少に歯止めをかけるために、生活環境部・環境政策課「花と緑と水の係」と都市整備部・都市計画課「指導係」など関係部署との情報共有・連携強化を図るべきです。  「緑の基本計画」「環境基本計画」「都市景観形成基本計画」の各計画の理念と事業をここで改めて見直し、施策の実効性を高めること、人と自然が共生するまちづくりに向けて市としての実行力を強化すること、また、市民の問いに対しては、誠意ある説明と情報提供を行うことを、ここに緊急要望します。                                                                                                                                                                        以  上