情報管理課長より説明があり、今回の住民訴訟は、上原公子元市長の違法行為に対して、市が損害賠償金を肩代わりしているとして、上原元市長個人に支払いを請求せよというものでしたが、関口前市長は控訴していた。しかし、佐藤市長は市長になるとすぐこの控訴を取り下げ、上原元市長に3700万円ほどの支払いを請求しているが、支払わないので今度は市が裁判を起こすことになるという主旨だった。
質疑の主な内容は、①損害賠償金と同額の寄附金を受けた市が、また同じ賠償金を請求するのは二重取りになるという意見に対し、これは別ものだとする意見あり。②「なぜ結果を待たずに取り下げたのか」に対し、市長は選挙の公約だったを繰りかえす。③「元市長個人だけの判断でやったことではない。当時、庁議や議会を通して市の総意で行ったことでは」との問いには、佐藤市長も当時福祉部長であったことも指摘され「記憶はさだかでない」などと答弁は苦しそうだった。④故意または重大な過失の場合に求められるという“求償権”に当たるか当たらないか判決文もここはあいまい。取り下げなければもっとはっきりしたかも。生活者ネットの二人の議員は、主に③と④の問題を追及。小川議員はこの住民訴訟の原告側からの弁護士費用の請求額についても資料の出ていないことを質した。
それにしても驚いたのは、8月18日、市長は公務時間中に原告の鈴木雄一氏を招いて勉強会を開き、参加した議員もいたとのこと。原告と被告の関係はどうなっているのか“ズブズブな関係”という言葉も聞かれたが、公平性を欠くものであることは確かだ。勉強会で使われたという資料は、全議員にその日のうちに配布されることになった。
全員協議会は採決する場ではないが、意見は半々に分かれていて、議論がかみ合わない感じ。新人議員の中には勉強不足というか、市民の声を聞く努力に欠けていると思われる人もいて、こんな調子でものごとが決まることには不安を感じた。この件については、前田議員の言うように佐藤市長自身から、魚の骨がひっかかっているような気持との発言を何度も聞いている。本当は裁判おこしたくないのでは?このイガイガは、コウヤクでは治せませんよ。景観は守りたい!市民運動は理解している!という市長であれば、このような矛盾だらけの裁判を止める勇気を持ってもらいたいものとつくづく思った。
住基ネットについては次回に報告する。
9月18日(日)14:00から生活者ネットを含む7会派10人の議員が合同で市民説明会を開きます。ぜひ、参加を! なお、今回議員の発言にも多く取り上げられた市民がつくったチラシと議員によるチラシを参考までに掲載します。