昨今「安全・安心」の名のつく条例があちこちでつくられていますが、果たして条例で市民の安全が守れるものでしょうか。地域住民が互いに監視しあい、さまざまな情報が警察へ流れ、警察主導の監視社会になっていくことを危惧します。刃物などを持った凶悪犯には、市民パトロールでは対処できません。プライバシーや肖像権の問題もありますから、安易にカメラを設置することも問題です。カメラに映し出される人すべてが犯罪者ではないのに、チェックの対象となってしまいます。
今いちばん求められているのは、互いを思いやり助け合う地域コミュニティの形成ではないでしょうか。生活者ネットワークは、住民の間に不信感を蔓延させ、監視社会を形成する恐れのあるこの決議案には反対をしました。