高次脳機能障がい者と家族の会に参加して
9月1日土曜日の午後、
今回は国立福祉会館の会議室において「多摩高次能機能障がい者と家族の会」があり、久しぶりに参加しました。
高次能機能障がいとは、脳卒中などの病気、頭部のケガ、交通事故などで脳の一部が損傷を受けたことにより、記憶や言語、注意(仕事に集中できないなど)、遂行(計画を立てて実行できない)などの機能に障害を生じた症状がでるしょうがいです。交通事故のケガの場合など身体的には完治ということで仕事に復帰した人が、突然記憶が亡くなったり、帰路がわからなくなったりする外見でははかれない苦悩があります。
2003年に私が議員になった年、市内のある方からご主人のことで相談を受けたことが、「高次能機能障がい」との出会いでした。身体的には元に戻ったので身体障害者手帳も取れず会社も辞めざるを得なくなって困惑しているとのことでした。当時はまだ一般的にも「高次能機能障がい」という言葉も認知されてなく、市の職員も把握できていない状況でした。
しかし今国立市では、「高次能機能障がい者」のためのサロンを毎週水曜日に開催、専門の言語聴覚士と職員さんがとても一生懸命に対応されています。はじめは二人だったサロンのお客様も口コミで段々増えていて、部屋に入りきれないくらい盛況のようです。同じ障がいを持った人たちが集い指導を受けています。
先日の会で嬉しかったことは、5~6年前にスキーによる事故で話ができなかったTさんが「ご無沙汰しています。」と麦茶をついで下さったことです。
生活者ネットでは元都議会議員の池田敦子さんが高次能機能障がい者のためのNPO法人VIVID(ヴィヴィ)という会を立ち上げ、今都議会でも山内れい子が力を入れて支援をしています。15年前には認知されていなかった高次能機能障がい者が、家族や職員や周りの方々の協力と理解で楽しい生活が送れることを、これからも心から応援していきます。
(文責 阿部美知子)
☆ご参考「高次能機能障がい者をどう支えるか」シンポジウム
10月23日(火曜)18:30~20:30 会費一般2000円
プレスセンタービル9F 日本記者クラブ 主催:福祉フォーラムジャパン
申し込み・詳細はこちらから