国立市民の想いで、意見書ふたたび!

3月議会で無効化された″日本軍「慰安婦」問題”意見書を
逆転、6月議会で継承する

2017年3月議会で、
2009年に国立市議会が提出した意見書に対し、「それ以前の状態に戻ることを確認する」決議が、議論もないまま議決されたことは、このHPにも掲載した。

それに対してこの6月議会に、
国立市内を中心にスタンディング・学習会などを続けている市民の仲間12名が、
「2009年の意見書を尊重し、継承する決議を要求する陳情書」を提出した。

その結果、陳情・決議は採択された。
一度なかったことにされた過去の意見書を
″尊重し、継承する”という決議に塗り替えたということになる。

<陳情書の提出者のお一人が、議会経過の様子を投稿してくれました>

3月議会に出された「2009年の意見書を無効にせよ」という陳情は、
総務文教委員会での付託審査で、
●陳情者は趣旨説明を行わない
●賛成議員の討論も「国レベルの問題を市議会で意見すべきではない。」という意見で終わってしまう
●本会議の最終日にも、委員会で付託された議案であるため、当局への質問はなし、委員長への質問のみ
その後の決議案に対しては、提案説明も討論もなく直ちに採決されてしまった。

傍聴にいた私たちは納得のいかないモヤモヤ感いっぱいでその場をあとにした。

6月までの3ヶ月間、どうしても納得の行かない私たちは、
仕事の合間を縫い、メールで皆とやり取りしながら陳情書や資料を集め、趣旨説明を考え、全員で動いた。
国立市役所に何度も足を運び、
議会事務局に行き説明を受け、
どこが問題なのかを議員に聞く。
さらに、「それ以前の状態に戻ることを確認する」決議を出した側の議員にもいろいろ質問をしてみたが、
委員会でしゃべった以上は「質問には答えられない」で終わった。

(答えられないのではなくて、もともと何も考えていないのでは・・?)

みんなで多くの時間をかけて話し合って作成した陳情書、
考えに考えた思いをこめた趣旨説明。
それをもって6月議会 総務文教委員会では、
陳情と『日本軍「慰安婦」問題に対する国の誠実な対応を求める意見書を継承する決議』は採択された。

最終本会議では、前述のとおり質問はされないため、
反対する議員の討論には「このまま、さっさと終わればいいよ!」的な空気感が、傍聴席まで伝わった。
私たちの想いは通ったわけだが、なにか虚しい思いが残った。

6月議会に提出した陳情書はこちらから