遺伝子組み換えってなに? あなたは、どんなものが食べたい?
大河原まさこさんと語ろう~遺伝子組み換え作物・食品は今どうなっているの?~
生活クラブ東京の副理事 増田さん、元参議院議員の大河原まさこさんをお呼びし、国立・生活者ネットワークと山内れい子とひまわり会議主催で遺伝子組み換え食品を考える会を開きました。
食品の原材料表示に“遺伝子組み換えでない”という言葉を見たことはありますか?
この表示は消費者の運動から表示されたものです。健康に生活するために毎日の食べ物は、なくてはならないものです。
いったい、私たちはどんな食べ物が食べたいのでしょうか。
そのことをしっかり考えた時間でした。
買い付けのためアメリカへ視察に行ってきた増田さんが遺伝子組み換えの基本のきほんのお話しをしてくれました。
✩遺伝子組み換え作物とは?
たとえば、クモの遺伝子をヤギにとか、魚の遺伝子をトマトにとか、バクテリアの遺伝子を大豆になど、自然界ではありえない人工的な交配によって遺伝子操作された作物を“遺伝子組み換え作物”と呼びます。
✩どんな食品にその作物は使われるの?
日本では政府により安全性が確認できたもの。現在、トウモロコシ、なたね、ジャガイモなどの農作物8作物と、キモシン、α-アミラーゼなどの食品添加物があります。
ただ、組み換えられたDNA、タンパク質の残るものについては、義務表示がありますが、残らないものは義務ではないため、表示されていなくとも良いとされています。
たとえば、油や醤油などの場合は、それが残らないので、検査をしても材料が遺伝子組み換えかどうかがわからない。そういうものには表示義務がない、ということになっています。ですから、知らず知らずの間に私たちは遺伝子組み換え食品を口にしている可能性がとても高いのです。
大河原まさこさんには、安全な食べ物を大事な家族に食べさせたい、という思いから食品表示を義務化させるために女性たちのいろいろな試みを語ってもらいました。
また、国会議員の経験から、TPPがどのように私たちが口にする農作物や食べ物が変わっていくのか。も話してもらいました。
遺伝子組み換えの表示義務を求めていた運動を始めた女性たちの一番初めの動機は、「だって、害虫が食べて死んでしまう作物を子どもが食べて大丈夫、と言われて食べさせたいと思いますか?」。そう、データ的に大丈夫とか、良くなかった、とかではないんです。
あなたは、どんなものを食べたいですか?どんな地球に住みたいですか?