国立市長へ! 緊急要請!
通称「さくら通り」と呼ばれる国立市道第6号線は、2014年3月から改修工事が進められています。これに伴い、突然行われたさくらの伐採に関して国立ネットは昨年も市民と意見を交換し議論する場をつくるよう要請してきました。ところが、今月さくらの木がまた伐採される、という情報を得、本日(1月14日)急遽再度の要請を佐藤市長に対し行いました。今回の会見によってまだ、樹木伐採の日程ははっきり決まっているわけでない、ということでしたが・・・
以下、提出した要請文です。
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2015年 1月14日
国立市長 佐藤一夫 様
国立・生活者ネットワーク 代表 大西由紀子
さくら通り改修事業の道路設計と樹木伐採の再考を求める緊急要請書
日頃より、国立市民のいのちと人権・環境・平和を守る市政にご尽力いただき、敬意と感謝を表します。
さて、2014年3月より始まった国立市道富士見台第6号線(さくら通り)改修事業に伴う桜の伐採について、市民から多くの驚きと悲嘆の声があがっているのはご存知の通りです。市民の声と私たち生活者ネットの議員を含む複数の議員の要請を受けて、2014年7月8日に植栽経過の見直しが発表されましたが、未だ市民的議論が尽くされたとは言えません。
東京都の「大径木基礎調査」においては、「歴史的・景観的価値にすぐれ住民の関心が高い場合、伐採しないことも含め、慎重な検討が必要」と示されており、伐採にあたっては「少なくとも一時的に街路樹の景観が大きく変わることから、あらかじめ地域の理解を得る必要があり、事前の十分な周知、説明により、地元住民や関係団体との合意形成を図ること」と明記されています。
しかしながら、富士見台2丁目にようやく看板が設置されたものの、市報にたった一度しか情報が掲載されていないなかで、3億円もの予算を投じる政策事業の周知が未だ徹底していないことは大きな問題です。
また、主要交差点部の桜の伐採については「不健全(C判定)」と診断された桜のみにする、と計画を変更したものの、根株診断と多断面診断では「B2もしくはB1判定」であるものを総合判定では「将来不健全のため植え替えが望ましい」として「C判定」とするなど、判定の仕方が「伐採ありき」と思われるほど恣意的で、東京都の街路樹防災診断の指針からも逸脱するものになっています。
とくに、銀杏については市民から声が上がっていないことを理由に、健全な樹木が自転車道の幅員確保のために伐採されることになっていますが、こうした計画・手法についても、多くの市民が知らず、市民合意も得られていません。
通称「さくら通り」と呼ばれる国立市道第6号線は、ソメイヨシノと銀杏が織りなす景観と安らぎのある自然環境が半世紀の長きにわたって市民に親しまれてきました。その道路改修事業が市民不在で進められることに強く異議を唱えます。度重なる議会での要請にもかかわらず、市民の意見を聞く姿勢がないトップダウンのやり方は、市民自治を軽視するものです。
樹木と人との共生、そして大事なことは市民が決める市政を求め、新たな改修工事の着工の前に、改めて下記の項目を緊急要請いたします。
記
1. 国立市道富士見台第6号線(さくら通り)改修事業については、早急に専門家を交えて市民が意見交換し、議論できる場をつくること
2. 桜と銀杏の植栽計画については、伐採ありきではなく、樹勢回復・保全を目的に植樹帯の拡幅、植栽桝の改善、土壌改良、樹冠部の軽減等を含む手当て・養生を行うこと
3. 街路樹の保全のために、2m幅の自転車道を1.5m幅の自転車レーン(一方通行)にするなど、道路設計全体の再検討を行い、健全な樹木を伐採することなく、樹木と人との共生を図ること
以上