「国立市公報掲示板のあり方について」とあった中川議員の質問は、5月27日に公報掲示板に張り出された集会のお知らせポスターについてでした。このポスターには、この夏に行なわれる参議院議員選挙の候補予定者である上原前市長が講演者として出ていたということで、これは公職選挙法第143条に抵触しているとして、国立市当局と関口市長を追及しました。
企画部公報窓口が、候補予定者であるかどうかも、よく確認せずに掲示許可を出してしまったことは不注意であったとし、議会では企画部長が謝罪の言葉を述べましたが、関口市長に対する中川議員の質問は、国立市が当該掲示物の掲示許可を出したことは、公選法違反か、ほう助か、と問いました。市長は、「そのことについては、調べていないのでわからない」と答弁した、その回答ではダメだと議会は暫時休憩となりました。掲示物は、市民からの指摘が選挙管理委員会、警察にあり、29日には、撤去されたとのことです。11時40分頃にストップした議会はいっこうに再開される見通しがつかず傍聴席もやがてカラッポ。その後は、幾度か市長、議長、副議長とが話し合いを重ねたようですが、ポスターを張った市民も市もいずれも不注意であり、そのことについては、過失であったことを企画部長も関口市長も答弁していますが、それでは納得できないとする質問議員との間に話はまとまらず、いたずらに時間が過ぎるばかり。結局、夕方になってしまい、大急ぎで議運を開き、今後の議会運営について協議し、本日予定の中川議員の残り時間38分と小口、小沢、青木議員の一般質問は、21日の休会日に延期と決まりました。15日は、予定通りの質問議員が、一般質問をすることを確認。終了時間のわずか4分前に、議会を再開し、上記の通りスケジュールを変更することで散会となったようです。空転していた間には、野党議員から、市長の懲罰(給与の減額も含め)の話まで出たそうで、驚くやら、あきれるやら!。議会を市民本意に取りもどすことの険しさを感じた一日でした。