汐見稔幸先生をお招きして国立生活者ネット学習会開催!「0歳児にも意見を聞きなさい!」

 317日(日)の昼下がり、国立駅そばのさくらホールには、小さいお子さんを連れたママ、汐見先生のお話を聞きたいという保育士さん、おじいちゃま、おばあちゃまなどたくさんの人が集まりました。

「今日は好きに喋らせてね!」と、壇上ではなく椅子に腰掛けて話される汐見先生

   最近国立市報でも、市長等との座談会に出られていたので、市報を読んだ方は気づかれたかもしれませんが、汐見先生は 子育て支援”ではなく“子育ち支援提唱されています。そう、子育て支援とは、子どもを育てる親の支援ですよね。そうではなく、子どもの育ちをコミュニティーぐるみで育てていく支援が、これからは主流になってくるということです。

   カナダにしてもデンマークにしても共通しているのは、単なる「育児支援」とせずに「子ども・家庭支援」あるいは「家族政策」という表現をしていることに、日本も注視していくことが重要です。これはいうまでもなく、育児の問題だけを取り出して支援するのではなく、育児をも含めた家庭の仕事全体を支援していこうという思想を表しています。

   お父さんは残業で遅く帰宅し、子どもの面倒を見られない→このことは働き方・労働体制を変えていくことに声を出していかねばならないでしょう。
   日本は約20年遅れて未だに待機児童の問題や保育の無償化の問題がクローズアップされていますが、原点に戻って保育・教育とは?の本質的な問題を真剣に議論していく必要が今あることを切実に感じました。

21世紀は知恵を出し合って議論をしていく仕組みに変えないとダメ」

「自分の意見を言うこと、人の意見を聞くこと。
 0歳児にもアナタはどう思う?と語りかけることが大事」と説く汐見先生、

  対話のある生活を、子どもと向き合うときにしていくこと。

 幼児期に多岐な文化との出会いをさせること。

 幼児一人ひとりの可能性を個性として磨いていくこと。

 汐見先生のユーモアのあるお話しの中からは、生活者ネットの政策と共通点がたくさん見えてきました。(文責 阿部美知子)