百鬼夜行図200Q

国立ピースアート展

 今週末より、“ピースくにたち市民アート展”が、芸小ホール2F市民ギャラリーにて開催されます。
毎年、市民の皆様からの素敵な作品が出展され、今年で数えること5回目となりました。

このアート展には、わが国立ネットの現代表・榊原画伯も油絵を出品されています。
今年の出品作は、「百鬼夜行図200Q 国立市議会の巻」だそうです。

この最新作に添えられた画伯の添え文から〜
  
   百鬼夜行の説話はあちこちにあるが、室町中期(16世紀)の作品と推定さ
   れる真珠庵本「百鬼夜行絵巻」には詞書がなく、解釈には謎が多い。
   妖怪変化や鬼神・怪獣・使い古された古器物が化生するという付喪神(つ
   くもがみ)などが登場する。昔も今も、このたぐいは夜更けて活動が活発に
   なるらしい。

   ところで、あなたは国立の議会を傍聴したことがありますか。
   それはそれは熱心な議会ですから、飛び交う野次もユニークです。
   野次の怒濤で発言者の声が聞き取れないこともしばしば。普通じゃ言えない
   言葉が議場では言えるから不思議です。
   答えを求めてない質問や、反対のための反対にうんざりしながら、新たな
   発想で希望の持てる提案はないかとじっと待つのです。
   ものごとを決めるのが議会ですが、なぜそうなるのか?外からは解らない
   ことが多いのですが。

   会議が紛糾すると、日にちが変わる夜更けまでやっていることがあります。
   たいがいは議長が「暫時休憩」を宣言して議場は空っぽ、いつ再開されるか
   解らない。薄暗くなった傍聴席には空しい時間が過ぎるばかりです。
 
   そんな時です。なにやら壁の向こうでざわざわとうごめくものの気配を感
   じたのは!
 
   やっぱり、ここには妖怪が住みついていたんです。
   知らぬ間に大切な議員様にちょっかいを出していたに違いない!
   なんとかしなくては!

   バリ!バリバリ!
 
   巨大な赤鬼が現れ、市民に替って、議場の天井を剥がしにかかりました。
   すると、出てくるは!出てくるは!「百鬼夜行」さながらに、奇声を発し
   つつ・・・
   やがてそれは行列となって、夜空を大きく蛇行して国立駅に向かいました。
   夜明けまでには、ロータリーに住みついていたらしい大蛇に飲み込まれて
   しまったそうな・・・。
              2010.1.16 榊原 茂子
はてさて、どんな作品なのか?
それは是非ともアート展にお運びいただき、実物をご覧になってください。1月16日(土)〜20日(水)です。