国立駅舎保存・まちづくりの危機

あなたの声を議会に届けてください

2日から始まった12月市議会では、多くの市民が参加して練り上げた「国立市第4期基本構想」案が審議されます。この中のポイントともいえる“将来像”には、「人がまちをつくり、人はそのまちに育てられています。一人ひとりがその自覚をもち、これまで受け継いできたものをさらに心豊かなものにし、次の世代につなげていかなくてはなりません。」とあり胸をうたれます。ところが現実に起きている駅舎保存の問題では、そんな理念はどこへやら、犬小屋を建てたり壊したりの感覚でまちづくりがすすめられようとしています。
 今議会には、9月議会で否決になった駅舎保存のための曳き家設計予算400万円が再度提案されていますが、今回も否決される公算が強いというのです。9月議会で反対した会派の主な理由は、曳き家をしても、もどる場所の保障がないというものでしたが、市はこの間、JRに再三働きかけ、話し合いを重ねて、「高架化完成後の駅舎計画及び駅舎跡地敷の利用計画を検討し、今後、市と協議していく。」という正式文書ももらっているので、かなりクリアされたものと思います。駅舎設置の700平方メートル、あるいは周辺を含む2000平方メートルを購入するには16億円かかるといわれていますが、この土地の確保については、市の予算だけではなく、国の補助金の活用、土地の等価交換、JRとの共同事業・市民のカンパなどさまざまな方法が考えられます。JRは、今議会で決まる市の方針を待って、新しい国立駅の構想をまとめようとしています。旧駅舎はいらないと言われれば、独自な駅ビルの建設もありうるわけです。
 今、反対する議員からは、解体して、どこかに部分を残したり壁にはりつけたりの案もあるようですが、あなたはどう思いますか。
 “曳き家”の方法がベターというのでなく、市も市民も努力してここまで来た保存活用への道として、生活者ネットでは今回の補正予算に賛成します。
 予算案は12日総務文教・13日建設環境委員会20日の最終本会議で審議・決定されます。皆さんの声をぜひ各議員あるいは市に伝えてください。

 国立市も意見を受け付けています。
 建設部まちづくり推進課 TEL 042-576-2111(内線382)
                FAX 042-576-0264